理事長挨拶

1.障がいを支援するのではなく、人(ひと)を支援する。
 「自閉症は〇〇の傾向が強いから・・・」「アスペルガーは〇〇しても理解できない
 よ・・・」 ともすれば私たち支援者は、障がい名に翻弄され、型にはまった支援を
 してしまいがちです。でも、人それぞれ生まれ育った歴史があり、環境があり、そし
 て個人の想いを抱いて生きています。そう、まさにひとりの人間として生きているの
 です。個々人の背景を理解した支援を私たちはめざします。


2.作業的な支援ではなく、相手の心に伝わる支援をする。
 コンセプトは、人間同士として向き合う支援です。相手が何を求めているのか?
 発語がなければアイコンタクトで、アイコンタクトも難しければ、ちょっとした体の変
 化に・・・。
 「気づき」こそ心に伝わる支援であると思うのです。


3. 障がいは「害」ではなく、「個性」として受入れられるまちづくりを支援する。
 幸いなことにひと昔前に比べ、障がいのある方も地域との交流をもつ機会が増え、
 少しずつ理解を得られるようになりました。何よりも子供の頃から、分け隔てなく接
 する場を多くもつことが大切だと考えています。子供は、それぞれの「個性」を柔軟
 に受け入れる「やわらかい心」をもっているからです。パルクでは、「パルク祭」や、
 地区公民館清掃などを通して、地域交流を積極的に取り組んでいます。


障がいのある方を社会の一員として包み込むまち、
誰もが支えあい認めあうまち、
そんなまちの広場(PARK=パルク)に私たちはなりたいのです。


NPO法人パルク 理事長 大澤京子